スキルが高い時計店でオーバーホール料金を節約できる
機械式時計は、ゼンマイの巻き上げ作業や、セルフクリーニングなど自分で日常的に行うメンテナンスとは異なり、数年に一度定期的なメンテナンスを行う必要があります。機械式時計のパーツをバラバラにして行うオーバーホールと呼ばれるメンテナンスで、プロの時計職人へ依頼して行うものです。多くのオーナーが、自分の持っている機械式時計のメーカーへオーバーホールを依頼しますが、近年では街にある時計店へ依頼する人も増えつつあります。理由は、大手メーカーのメンテナンス料金が高額なことや、サービスの手厚さがメーカーと時計店で大きな差異がなくなってきているなどです。オーバーホールは安くはない料金がかかるので、腕の良い時計店を見つけたらメーカーからシフトするのも良いでしょう。
古い時計でもオーバーホールができる時計職人を見つけよう
時計のコンディションを良好に保ち、寿命を長くするには、オーバーホールを依頼する時計職人のスキルにも影響されます。しかし、ヴィンテージ時計のオーバーホールになると、メーカーでも時計店でもメンテナンスを断るケースがあると知っておきましょう。修理パーツの保有期限が切れていたり、パーツが廃棄されていたりするモデルの修理やオーバーホールは通常受け付けていません。
この場合、パーツそのものを制作できる時計職人を頼るのが大切です。優れたスキルを持つ職人は、金属を削り必要なパーツを制作して修理できるので、古い時代の時計でもオーバーホールを受け付けています。高級時計は一生ものと呼ばれ、子供や孫の代にまで受け継がれるケースもありますが、長く使用するには技術力の高い職人を見つける必要があるでしょう。